
「伝わってうれしい」をつくりたい。
ブランディング、デザインの目的とはなんだろう。本質的にはどんな価値を提供できるのだろうかと考えてきました。今は「伝わってうれしい」という喜びをつくるためだと考えています。人間には自分のことを他者に知ってもらいたいという欲求があります。子どもは「ねえねえ聞いて」としょっちゅう他人に話しかけますが、相手が興味を持って聞けば笑顔になり、聞かなければ怒ったり泣き出したりします。ブランディングはその延長線上にあるんじゃないかと思うのです。「こんな良いものつくったよ。見て見て!」と誰かが言い、「いいね!」と誰かに共感してもらえる。そこには自分の思いが他者に伝わる喜びがある。良いブランディングとはそんな気持ちをつくり出すことなのではないかと考えています。